バーチャル工場見学

特殊鋼

当社が主力として生産している高炭素クロム軸受鋼(SUJ2)の生産工程をご紹介しましょう。
工程は大きく分けて4つに分かれます。

1 伸線

入荷した特定の寸法(直径)の線材を、機械を用いて引き伸ばして径を小さくします。「ダイス」と呼ばれる円錐状の穴に、線材に負担をかけないよう何回かに分けて通して、直径を絞り込んでいきます。

2 熱処理

伸線の工程で引き伸ばされた線材は、組織に歪みが出てしまうため、表面が硬くなって折れやすくなります。そこで、バッチ式のSTC炉で熱処理を行い、歪みを取って組織を整えます。

3 酸洗

熱処理すると線材の表面に酸化皮膜(スケール)が出てしまい、そのまま伸線するとキズが入りやすくな ります。そこで、まず塩酸で洗って、真水のシャワーで洗い流してから皮膜をつけます。さらに湯で中 和し、乾燥させます。

4 伸線(仕上げ)

「1」の伸線工程と作業上は同じですが、潤滑油を使って引き伸ばしていくので、線材の表面が滑らかになります。この伸線工程で、最終的な直径に仕上げます。

切削工具

ここではテーパシャンクドリルの製作工程をご紹介します。完成までに数多くの工程がありますが、主要工程についてご紹介説明します。

1 溶接

シャンク(柄部分)と刃になる部分の異なる2つの材料を、摩擦圧接という方法で溶接します。

2 旋削

2つの素材を溶接した棒状の材料を、製品に近い寸法まで削り出していきます。

3 溝切

丸棒の状態から、ドリルとして穴開け加工した時に切りくずがうまく逃げるよう、溝をらせん状に切っていきます。

4 熱処理

溝を切った材料を焼き入れ、焼き戻しをしてより硬くします。

5 ホモ処理

表面にホモ処理による酸化皮膜をつけ、潤滑効果で切粉の溶着を防ぎます。

6 円筒研削

シャンクの研磨と刃の直径を削り出していきます。

7 刃付け

先端部分を研磨し、切刃を仕上げていきます。

8 製品検査

製作工程の完了したドリルの寸法、外観に傷がないかなどをチェックし、合格したものが梱包・出荷されます。